空からポツリポツリ、雨粒が落ちてきた。
ツガザクラは、落ちてきた雨粒を、
小さなほっぺたにつけて、お花を咲かせていた。
手の中にそっと包み込んでも、指の間から、
こぼれ落ちて行きそうなくらい小さなお花。
切り立った岩場に、たくさんのお花たちが、
寄り添うように咲いている。
厳しい山の自然の中で、小さいけれど、
強く優しく咲いている。
私はこんなツガザクラが大好きだ。
人と人との出逢いと同じように、お花との出逢いもまた、
喜びや感動が、たくさんある。
出逢いに感謝、いつまでもいつまでも、この地で、
咲き続けてほしいと、願わずにはいられない。
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